- Uzumaki coffee
SCAJ.2019

こんにちは!うずまき珈琲です
9月11~13日までビックサイトで開催されたSCAJ(スペシャルティコーヒーイベント)に参加してきました。
初めの二日間はほとんどが生産国のセミナーを受け、たくさんの刺激を受けてきました。
その前に、
SCAJのイベントの後
静岡県、浜松市にある
フェアトレードの豆を取り扱う
株式会社 豆乃木
代表の杉山さんにお会いしてきました!
メキシコ・チアパス州のマヤ先住民がつくるオーガニックコーヒーをメインにトレードされている方です。
私事ですが、
この春からコーヒーを本業で!と行き込んだのもつかの間、、、
自分はこれから高品質の豆だけを取り扱って販売して良いのか?
と疑問がわいてきました。
周りではたくさんの若いロースターさんがスペシャルティコーヒーを販売する
ん~~~~~~、、、、、、、、
これって自分も同じ事をしてて良いの?、、、、
(この時点でも、まだまだ多くのコーヒー生産者がギリギリの生活をしていることはドキュメントでは知っていた)
それ以来
心がワクワクしないまま時が過ぎてゆく
そんな中、
豆乃木の杉山さんのHPのブログに目と通すことに
ブログを読んでいると
彼女の思いがひしひしと伝わってきたのを思えています。
本当の意味での真のフェアトレード
やっぱり!ここだ!
自分がやりたいことは
もっと生産者の底上げなんだと
そこからまた
ワクワク度がUP UP UP!!!
心の軌道修正のキッカケを下さった
杉山さんに是非お会いしたいと思い
今回のアポなしでお会いすることができたのでした。
杉山さん、スタッフの皆さん
有り難うございました


杉山さんのダイレクトトレードされているメキシコ・マヤビニックコーヒーは
11月頃の販売を予定しております。
乞うご期待下さいね!!
今回、SCAJで改めて感じたこと
スペシャルティコーヒーの需要が高まる中
まだまだ、、、
零細農家にはその恩恵を受けていない事を感じました、、、
イベントブースでは素晴らしい良質のコーヒーが振る舞われ
自立した生産者、その豆を買うバイヤー、、、
なんとも言えない気持ちになりました、、、、
が!
一方、私の知らないところでは
多くの民間企業や団体が世界各国のコーヒー生産者のために活動し、支援している事を知りました。
特にサスティナビリティー事業に取り組むVolcafe Wayのセミナーはとても興味深かったです。
タンザニアやコスタリカ の実例に
・スペシャルティのバイヤーを相手に取引するまでに至った農家さん
・生産性を上げ、品質を上げ、総生産コストを下げ、社会・環境改善指数を上げた農家さん
・UTZ認証を受けた組合などなど
いくつかのサクセスストーリーをお聞きしました。
◉資源の有効活用
◉生産性
◉品質
この3つを軸に取り組んでいます。
EX、コーヒー生産者の生活改善がもっとも大切だとし
ある国では poverty stoplight(貧困度信号)の試用を進めているとの事
これは生産者に製作されたこのシートを渡し
生産者自らが何が乏しいのか、何か足りなく困っているのかという事を
簡単にシールを貼っていくというものです
自分自身で貧困度を把握し、提示し、
それを元に一番必要な支援や援助していくものだそうです。

吸収した事を全て明確しお伝えしたいのですが、、、、
文章にするのはとても難しいですね~~~~~~
コーヒー発祥の地でもあるエチオピア
エチオピアコーヒーは今やロースターにとっては欠かせない豆でもあり、良質な酸、リッチなコク(ボディー)や華やかなフレーバーはとても素晴らしいキャラクターを持っています。
年間生産量は10年前に比べ約2倍増
世界で5番目、アフリカではトップの生産国となっています。
生産システムのしては大きく分けて4つ
◉フォーレスト コーヒー(森林)
◉セミ・フォーレスト コーヒー
◉ガーデン コーヒー
◉プランテーション コーヒー

(写真・エチオピアのMETAD 社の浅野さんにバッタリお会いする)
生産性やクオリティを重視していくとフォーレストコーヒー以外の3つのエリアが比率を伸ばしているそうです。
そんな中、
JICAは2003年から森林コーヒープロジェクトをスタート
森林を守りながらフォーレストコーヒーに付加価値をつけようと取り組んでいます。
私、、、、、全く知りませんでした、、、、お恥ずかしい、、、、
→ 森林保全 → 価値のあるプレミアムなコーヒー(消費者) → 生活改善(コーヒー農家)→
このサイクルで持って活動しているそうです。
実際にエチオピアのブースでフォレストコーヒーを試飲してみましたが
とても美味しくいただきました。
これが原生林の中で育ったコーヒーなのか!
と思いなから飲むコーヒーは
ひと味もふた味も違います。
どこに関心を持ち
何を意図して味をみるのかによって
美味しくも、またはそうでない味にも
変わりえるのかもしれませんね
依然として変わらない
零細農家の多くは貧困で労働に見合った賃金ではない中
日本のJICAの支援のもとナショナルブランドを立ち上げ
さらなる持続可能性を持った取り組みへと進んでいます
まだまだ学んできたのですが、、、エチオピアコーヒーはこの辺で
グァテマラ
グアテマラコーヒーを管理する団体・ANACAFEによって8エリアに区分され
約125000の農家で成り立っています。
アラビカ種の生産量世界5位、その50%はノースアメリカ、次いでヨーロッパ・28%、アジア・20%
4世代に渡って引き継がれた二つの農家さんを実例にお聞きしました。
Santa Felisa 農園
El Injerto 農園
ともに有名な農園です!
精製方法/生産処理の工夫や技術向上に加え新たな技術革新に取り組んでいるそうです。
最近、コーヒー通の方なら耳にしたことがあるかと思いますが
◉ナチュラル(今まで多くはなかった)
◉ダブルソーク/ダブルフリーウォッシュド/ケニア式(簡単にいうと洗った豆を一定時間お水に浸けておく)
◉アナエロビック・ファーメンテーション/嫌気性発酵(果肉が残ったパーチメント豆をタンクに浸け密閉)
などの取り組みがなされています。
品種の生産でも
カツーラ種、カチモール種、カツアイ種が共に21%の生産でしたが
ブルボン種やサチモール種は7~8%、パチェ種4%などなど
他にも聞いたことのない品種の生産しているとのことでした。
グァテマラコーヒーもコーヒー危機に対抗すべく
コモディティーコーヒーには手をつけず
ONLYスペシャルティコーヒーで
イノベーションを持ってキャラクターのある味を作り
素晴らしいコーヒーを作ることで付加価値を上げていく
とのことでした。
パナマ ゲイシャ

昨年も参加したパナマですが
パナマのほとんどの生産者はトップ・オブ・トップという
レベルの高いコーヒー豆を作っています。
有名なラマストゥス氏、ピーターソン氏、クルス氏による講義
彼らの情熱と日々の努力によって作られたコーヒーなのだと
改めて感じました。
ASD (anaerobic slow dry) という精製法にも取り組み
45日間でゆっくりと乾燥させる方法だそうです。
タンク内(嫌気発酵工程)は5日間
この工程によりASDをしない豆よりもスコアが高いようです。
他にもコスタリカやヴォルカフェ・ウェイのセミナーを受けて参りましたが、
全てのセミナーに共通することはコーヒー生産の持続可能性/サスティナビリティーを第一に考えて取り組んでいる
そのことにつきます。
長々の書いてしまいました
いざ!静岡県へ


一人旅と神社巡りへと続く